南九州西回り自動車道 阿久根川内道路(鹿児島3号西目地区,伊勢渕地区)
今回訪れたのは南九州西回り自動車道 阿久根川内道路(鹿児島3号)の現場です。
「鹿児島3号」とは、北九州市から鹿児島市を結ぶ九州の大動脈「国道3号線」の一部を指し、「南九州西回り自動車道」の一部区間でもあります。南生建設は「鹿児島3号」の工事をいくつも手掛けており、私もこれまで何度か現場を訪れました。
今回訪れたのは西目地区と伊勢渕地区です。
西目地区
この地区はジャンクションに合流する重要箇所です。
俯瞰写真を見ていただくとわかるとおり、元々は木々が茂る山のような場所を開拓して道路を作っていきます。
今回、南生建設はここに道を通すため山を削り、土地を均す作業をしていました。
この現場の作業は主にICT施工。最初にドローンを用いた三次元測量を行い、そのデータに基づき重機を動かすそうです。あらかじめ施工するデータを重機に送信しておくと、重機についたモニターで完成形を確認しながら、効率的に作業を行えます。
高いところにカメラと測量のための機械が設置されていました。
この機械で常に現場を監視することもできますし、重機が施工位置を間違えることなく作業できます。
こちらはICT施工用バックホウの管理画面です。
どの場所をどの角度でどの程度掘るのか機械が示してくれるだけでなく、施工の際に掘り過ぎることがないよう自動でストップがかかるそうです(誤差数cm以下)。事前の測量が正しくできていれば間違えることがないため、人員削減と時間短縮ができるだけでなく、技術に長けた職人さんでなくても操縦ができるのが特徴です。
現場位置
伊勢渕地区

こちらは着工前の2025年7月10日に撮影された写真です。まだ山にたくさんの木があります。まずは木の伐採から作業をはじめたそうです。
木の伐採が終わったあと(2025年9月)の写真です。これから山を削って道を作ります。
私が訪れた時(2025年10月)は山の開削を行なっていました。
なお、この時に伺った話だと、鹿児島3号は阿久根〜川内間だけで20箇所近く同時進行で工事を行なっているそうです。そして、互いの現場で土を移動させることで、土を無駄にすることなく工事を進めています。が、工事の進捗によってはそのタイミングがずれてしまうことがあり、それをどのように調整し、予算内・工期内で作業を終わらせるかが現場の腕の見せ所となるそうです。
この現場のみなさま
この日はふたつの工区で働く南生建設の方々にご対応いただきました。
この現場の工期はどちらも来年2月の予定。あと1ヶ月もすれば、ほぼ完成形に近く仕上がっているのではないかと思います。工事完了までどうぞご安全に!













