指宿に白い砂浜を!「指宿港海岸(湯の浜地区)護岸(改良)工事」
久しぶりに「指宿」を訪れました。
指宿といえば、4年ほど前に「離岸堤整備」の現場を訪れましたが、今回の工事はその離岸工事の延長にある工事です。
前回の内容をざっくりまとめると、「指宿の海岸は昭和26年のルース台風によって海浜浸食を受け砂が流出。砂のない海岸は高波、高潮に弱いため、砂が流出しないよう国が整備している」というものです。
あれから4年経ち、工事は離岸堤整備から砂浜整備にフェーズが移りました。
■現場風景
手前が南生建設が手掛けている工区(湯の浜地区)。
奥は先行して工事の行われた工区で、すでに白い砂が敷かれています。
南生建設の工区も最終的に白い砂浜が整備される予定です。
私が訪れた時は、砂を敷く前段階の護岸工事をしていました。
この現場は護岸を作るにあたりたくさんの石が必要になります。
しかし、鹿児島県内では現在大型の国家プロジェクト「馬毛島の自衛隊施設整備」が行われているため、必要な石を必要なタイミングで持ってきてもらうのにも苦労するそうです。
こういう時に作業工程を工夫して、なるべく現場の手が止まらないようにするのが現場監督としての腕の見せ所なのだとか。
この現場の完成予定は今年3月。工事もそろそろ佳境を迎えます。
指宿港海岸全体の工事が終わるのは2027年度の予定。供用開始まではもうしばらく時間がかかりますが、白い砂浜は「防災」はもちろんのこと「観光資源」としても非常に役立つことでしょう。
今とは違う景色に生まれ変わる指宿港海岸の完成が楽しみです。