鹿児島市民の生活を支える「横井埋立処分場」(2工区3期)整備工事

さて、今回訪れたのは、鹿児島市犬迫町にある一般廃棄物の最終処分場「横井埋立処分場」。隣接する北部清掃工場で発生した焼却灰や、リサイクルや焼却処理を経ても残る廃棄物(燃えないゴミ)を受け入れている現場です。



約40年にわたり鹿児島市のごみ処理を支えてきたこの施設では現在、新たな埋立区画となる「2工区3期」の整備が進められています。今回の工事では約1万9,000平方メートルの埋立地を整備し、75万立方メートルの埋立容量を確保する計画です。


この現場を訪れてまず最初に浮かんだ感想は「とにかく広い」でした。
このロケーションだと本来大きな油圧ショベルですら小型に見えますし、自動車などはまるで米粒のようです。


私が訪れた際には、ICTを使った法面の整形と、遮水シートを敷設する準備を行っていました。
埋立地はそこに埋める物の性質上、溜まった水をそのまま地下に浸透させてしまうと、環境を汚染してしまう恐れがあります。そのため、この埋立地に溜まった水が地下に浸透しないよう5層の遮水シートを敷設し、溜まった水は公共下水道を通し下水処理場で処理をしてから河川に放出されるそうです。


埋立地の斜面は上から下まで一直線ではなく、途中に幅1〜2mほどの「小段」が何段も設けられています。これは斜面の安定性や排水に配慮するとともに、斜面を覆う遮水シートを固定させるための構造です。長大な斜面をいくつかに区切ることで、シートの施工や固定もしやすくなるそうです。

なお、ここの土質は鹿児島ならではの「シラス(噴火のときの火砕流や,空中に舞いあがった軽石や火山灰)」。人力でも比較的サクサク掘れてしまうそうです。


写真中央にあるのは地下水を排水する際に使う排水材です。遮水シートを貼ってしまうと元々地中からしみ出てくる地下水は行き場を無くしてしまいます。そこでこの排水材を通して地下水を集め、川に流すそうです。
この現場は扱う物が物だけに、環境に影響のないよう細心の注意を払って施工しているとのことでした。


現場のみなさま

工事完了まで約1年半。今後さらに10mくらい掘り下げると堂囿所長は話されていました。
圧倒的に広大なこの場所を今後10mも掘るなんて。そして、そこにシートを被せていくなんて。気の遠くなるような作業ですが、ここの整備が進まなければ鹿児島市はゴミの捨て場はなくなってしまいます。鹿児島市に住む多くの方々はゴミの行き場を普段気に留めることもないと思いますが、ここは市民全員にとって大事な場所であり、まさに市民全員の生活を支えるための工事なのです。

工事完了までどうぞご安全に!



現場位置

PHOTO LIBRARY現場レポート by小島健一
見学家小島健一が訪れた、鹿児島県の建設会社「南生建設」の手掛ける現場のレポートです。月に1度くらいの頻度で更新予定。