貫通した西光寺トンネル

昨年8月に発破の現場を見せていただいた西光寺トンネル

 

トンネルが貫通したと聞き、ふたたび現場を訪れました

 


前回訪れた際は防音扉が付いていたトンネル入り口も今ではすっかり解放され、入り口を固めるコンクリートもしっかりと打たれていました。

そして、コンクリートには石を貼ったような模様が浮かんでいます。

平坦でつるんとしたコンクリート壁面は殺風景な印象を与えますが、こうした模様があると構造物としてモダンな印象を受けます。

これはトンネルの壁面に発泡スチロールの型を貼り、そこにコンクリートを流し込むことでこのような模様を作っているのだとか。写真右がその型。

構造物そのものに模様が付いているのですから、石を貼って装飾するより耐久性やコストに優れています。

 


こちらはトンネル入り口の模様の設計図

現場から少し離れた場所で大工さんが設計図に沿ってトンネル入り口実物大の木枠を作っていました。まるでパズルのようです。とはいえ、ピースはすべて大工さんがその場で木を切って作っているのですが。

この木枠に先ほどの発泡スチロールの型をはめて使います。

ここで仮組できたらいったん解体。トンネルの入り口で再び組み立てるそうです。

 

 


トンネルの中はというと、地下水や雨水を排水するためのパイプの埋設工事をしていました。



このトンネルの周りは山なので水が涌きます。トンネルには防水シートが貼られていますが、水を逃がさないと溜まった水が漏水などの悪さをします。そこで、中心部に水を集め排水用パイプで排水するのです。

 


この先が貫通した部分です

 



トンネルを抜けるとそこはまだ手付かずの谷になっていました。

将来的にはここに橋を架けて、遠くに見えるクレーンのところに道を通すそうです。

(今回の南生建設の工事はトンネルのみ)

 


トンネルを出て振り向くと、足場を組んで入口などを作っていました。

この無骨な足場と山の岩、そして自然の緑。その組み合わせがなんともカッコいいなぁと思いながら、ここで写真を何枚も撮ってしまいました(笑)

 

南生建設の工事はトンネル掘削。工事終了は2022年5月。

トラブルもなく「予定通り工事を終えられそう」とのことでした。道路の舗装などは今後また別の工事となります。この工事はひとまず終わりますが、「西光寺拡幅」事業全体が終わり、「開通」となる時期はまだ先のこと。開通の日が待ち遠しいですね!

 

今回の現場

現場管理:南生建設

写真・文:小島健一

PHOTO LIBRARY現場レポート by小島健一
見学家小島健一が訪れた、鹿児島県の建設会社「南生建設」の手掛ける現場のレポートです。月に1度くらいの頻度で更新予定。