良質なアスファルト混合物を供給する「南九州アスコン工場」

今回訪れたのは工事現場ではなく、南生建設の工事を支える「南九州アスコン工場」です。

アスコンとは「アスファルトコンクリート」の略で、この工場では建設廃材(アスファルトやコンクリート)をリサイクルして再生アスファルト混合物や再生路盤材を製造し、循環型社会に貢献しています。

左奥にあるのが桜島。右奥にあるのがマリンポート鹿児島。(写真:南生建設提供)

工場は宇宿にあり、「マリンポートかごしま」のすぐそばです。

アスファルト混合プラントの他に、アスファルト廃材や建設廃材を受け入れるヤード、それらを骨材に加工し保存する工場などがあります。

この工場の特徴としては「24時間操業体制」を取っており、必要とあらばいつでもアスファルトを用意してくれるそうです。工事は昼夜を問わず行われるためこういったサービスが必要となります。

こちらは資材を受け入れたり、出荷をコントロールする事務所。

プラントの状態も一目でわかるようになっています。

廃材の受け入れヤード。
アスファルトの廃材はもちろんのこと、建設現場で出たコンクリートも再生路盤材として利用します。

受け入れた廃材を機械を使って細かく粉砕していきます。

骨材はいくつかの粒の大きさで分けられ製品によって混合して使用します。

アスファルト混合プラント
プラントの下にトラックが入り、必要な分量のアスファルト混合物を供給します

オリジナル商品の常温合材「N.K.ミックス」

通常のアスファルトは常に加熱していないと固まってしまうため、ごく小規模な工事では扱いづらいですが、こちらは常温で利用できるアスファルトと骨材を混ぜ合わせたもので、ちょっとした道の補修などにも使い易いのが特徴です。

この工場で働く皆様

アスファルトは道路工事に欠かせない資材です。工事を支え、ひいては人々の生活を支える縁の下の力持ちのような工場でした。職場の空気感も明るかったのが印象的でした。

工場の位置

■公式サイト

施工管理:南生建設(株)
写真・文:小島健一

PHOTO LIBRARY現場レポート by小島健一
見学家小島健一が訪れた、鹿児島県の建設会社「南生建設」の手掛ける現場のレポートです。月に1度くらいの頻度で更新予定。