奄美と世界の交差点「ウエストコート奄美 WA・TERRACE」

昨年書いた記事「(仮称)HWCAⅢ新築工事」の地鎮祭に行ってきました。から1年経ってしまいましたが、ホテル「ウエストコート奄美 WA・TERRACE(2023年10月17日オープン)」が完成する直前(9月16日)に現地を訪れたので今回はその様子をお伝えします。

 

 

■外観

 

WA・TERRACEは奄美空港から車で約45分。奄美大島の繁華街名瀬町にあります。敷地に対して比較的ゆったりとした作りで、リゾートホテルとビジネスホテルをいいとこどりしたようなハイブリッドなホテルです。

外観は「ラウンジに直結する大階段」が特徴的で、宿泊者はラウンジで仕事をしたり休憩したりしつつ、風に当たりたくなったら気軽に出入りできるよう作られています。

 

■1階 カフェ

大階段同様にこのホテルが開かれた空間であることを象徴しているのが、1階入口からすぐの場所にあるカフェ。誰でも気軽に立ち寄れるよう設計されています。奄美ではこういったカフェはまだ数が少なく、モーニングやランチが旅行客や地域の方に人気なのだとか。

 

■2階 宿泊者ラウンジ

こちらのラウンジは通常のホテル同様にくつろぎ語らうことはもちろんのこと、仕事をしやすいようワーキングスペースとしても整備されています。そのためテーブルには電源が完備されており、ノートパソコンを広げて仕事をしたり、スマホを片手に仲間と旅行の計画を練ったりもしやすい。

個人的にはこの空間がとても気に入りました。

 

■客室

私が訪れた時はまだ内装工事真っ最中。ベッドやテレビなどの調度品は搬入前なのでがらんとしていました。

なお、コンフォートルーム、スーペリアルームは海側に作られており、窓が大きく眺望も良い。東側に位置することから天気が良ければ朝焼けの空なども見れるでしょう。

また、車椅子の方も利用しやすいバリアフリールームも用意されているので、そういった方は一度ホテルに相談してみるといいでしょう。

 

■大浴場

各部屋にはシャワーが完備され、部屋によっては浴槽もあるのですが、男女1つずつ大浴場も用意されています。大きく綺麗なお風呂でくつろぎたい方はこちらを利用されるときっと旅の疲れも取れますよ。

 

■奄美と世界の交差点

2021年7月に「世界自然遺産」に登録された奄美大島。

悪夢のようだったコロナ禍もどうにか明けて、私が奄美を訪れた9月の週末は、行きの飛行機(鹿児島→奄美)も帰りの飛行機(奄美→羽田)も満席でした。円安もあり全国的にインバウンドが急激に回復しつつある中、奄美を訪れるのは日本人だけでなく、海外の観光客も増えることでしょう。

WA・TERRACEはリゾートホテルほど敷居は高くなく(若年者も泊まれる価格帯なのが嬉しい)、かといってビジネスホテルのように味気なくもない。宿泊だけではない「余白」を持ったこのホテルは、日本人のみならず海外の方を迎え入れるのにも適している。

また、明るく広々としたワーキングスペースを備えていることで、仕事で奄美を訪れる人にとっても開放感のある宿として支持されると思います。

 

旅の人、仕事の人、そしてカフェ利用の地域の人。

このホテルを訪れる目的は人それぞれですが、「奄美の人と世界の人が交差する」そんな可能性を秘めたホテルだと思いました。

施工管理:南生建設(株)

写真・文:小島健一

PHOTO LIBRARY現場レポート by小島健一
見学家小島健一が訪れた、鹿児島県の建設会社「南生建設」の手掛ける現場のレポートです。月に1度くらいの頻度で更新予定。