4月27日落成式!オープン直前「鹿児島ユナイテッドFC トレーニングセンター クラブハウス」建設現場

さて、今回訪れたのは鹿児島市喜入にある「鹿児島ユナイテッドFC(以下鹿児島U)」のトレーニングセンター(通称:ユニータ)のクラブハウス建築現場です。ユニータにはグラウンド建設中、何度か訪れてきましたが、このクラブハウス完成をもってようやく全体の完成となります。


■過去記事




2025年4月2日 南生建設撮影

私が現場を訪れたのは3月18日(火)。4月27日(日)にはクラブハウスの落成式が行われるということで、完成に向けて急ピッチで工事が行われていました。

こちらが正面側。建物を新設するにあたり、歩道部分も部分的に手直ししていました。

KAGOSHIMA UNITED FCの文字やエンブレムも職人さんの手によってあっという間に取り付けられていました。取り付ける箇所に下書きのようなものはしていましたが、文字を取り付け始めたら1時間程度で作業が終わっていて驚きました。



それでは建物内部を見てみましょう。まずは1階。

完成見本

こちらは入口から入ってすぐのところです。
建物内はチームカラーである紺と白が基調になっています。

奥の紺色の扉の向こう側は選手専用スペースです。

選手専用スペースの廊下には、クラブハウス整備のためのクラウドファンディングに寄付された方々の名前が刻まれるそうです。その数520名。鹿児島Uが市民とともに歩んでいることがよくわかります。選手はクラブハウスを利用する度にその方々の名前を目にし、感謝するのだと思ます。



■トレーニングルーム

グラウンドを眺めながらトレーニングができる部屋です。
私が訪れた時はまだ壁紙が貼られる前で、天井の貼り付け作業などを行っていました。

なお、通常壁の目地(溝)は隠し、一枚板のように壁紙を貼るそうですが、この建物は目地を出すことで壁面にアクセントをつけています。こだわりのポイントとのことでした。



■ロッカールーム

練習に入る前や帰ってきてから息を抜くためのスペースになっています。
ロッカー室の奥にシャワールームがあります。



■シャワールーム

こちらのシャワールームには水風呂と、疲労回復に効くといわれている炭酸風呂が用意されています。



■選手食堂

カフェのような作りになっており、壁の一部は木造で鹿児島Uの足跡を飾ることのできるよう加工されているそうです。ここがオープンして年月が経つほど壁が賑やかになっていくことでしょう。



■スパイクルーム

グラウンドに直結したスパイクルームです。壁にスパイクをかけ、座ることができるようになっています。

ここユニータは簡単な練習試合なども行われるそうです。試合前、両チームの選手がこの椅子に座って試合開始を待つという緊迫した場面が目に浮かびます。

このほか1階には怪我をした選手が駆け込むメディカルルームや、ユニホームを洗濯・乾燥する部屋などがあります。



■メディア取材ルーム (2F)

2階にはメディア作業室や、取材ルームが完備されていました。
ここから鹿児島Uの記者会見などを行うそうです。日の光がとても綺麗に入る部屋でした。

その他、スタッフルームやミーティングルームなどの工事が行われていました。



なお、この記事が公開される頃には工事はほぼ終わり、最後のちょっとした手直しを行っていると思います。そして、4月26日(土)には引き渡し。
翌27日(日)は落成式が行われ、ゴールデンウィークには本格稼働するそうです。その際には多くの人で賑わうことになるでしょう。
完成まであと少し!



■この現場のみなさま

この現場は工期7ヶ月強。今年1月末の鉄骨建て方完了から2.5ケ月程度しかなかったため、工程管理が非常に複雑だったそうです。多くの職人さんが同時に現場に入り、それぞれの役割を全うしクラブハウスを作り上げました。

このクラブハウスの利用がはじまったら、ユニータはこれまで以上に県民から注目される施設になります。作業された方々もそれを意識して、いつも以上に丁寧な仕事を心がけたそうです。

私も今度喜入方面に行く際は、この現場がどのように完成し、賑わっているのか、確認に寄りたいと思います。



今回の現場



■参考リンク

設計・管理:㈱衞藤中山設計
施工:南生・衞藤中山共同体
写真・文:小島健一

PHOTO LIBRARY現場レポート by小島健一
見学家小島健一が訪れた、鹿児島県の建設会社「南生建設」の手掛ける現場のレポートです。月に1度くらいの頻度で更新予定。