治水の要「上ノ山橋(かんのやまはし)」橋脚工事

さて今回訪れたのは、南さつま市にある二級河川「万之瀬川(まのせがわ)」に掛かる「上ノ山橋(かんのやまはし)」架替の現場です。

「上ノ山橋」は完成してから60年以上が経ち「老朽化が進んでいる」、「幅員が狭い」、「橋脚に流木が詰まりやすい」という3つの問題があるため、「万之瀬川水系流域治水プロジェクト」の一環として2020年代前半から架替事業が進められています。

南生建設現場資料より

「万之瀬川水系流域治水プロジェクト」について詳しくは「県の資料(PDF)」をご覧ください。


現在使われている「上ノ山橋」の欄干

現在の橋を歩いて渡ると、鉄筋コンクリートが爆裂している箇所を多数見かけました。海に近いこともあり欄干内部の鉄筋はかなり錆びて脆くなっていることが伺えます。

また現在の上ノ山橋は幅員5.7mと狭く、普通乗用車同士でもすれ違いはスムーズにいきません。

一方、新しい橋は幅員が10mに拡幅され、大型車同士のすれ違いにも余裕が生まれるなど、車両の通行が大きく改善される見込みです。


この架替工事は何期にも分割されて発注されており、今回南生建設が請け負っているのは「橋脚を作る」こと。
私が訪れた時は、橋脚の土台となる「フーチング」設置のための型枠組立作業をしていました。

この現場は、川に鋼鉄製の板を打ち込むことで作業スペースを確保しています(仮締切矢板工法)。しかし、水量も豊富で深さもあるため、どうしても水の流入があり、ポンプで排水しながら作業しているそうです。橋の作りとしては「突飛なところはない」ということですが、常に水が隣にある環境なので気が抜けない現場でした。



現場の皆様

みなさん鉄骨の隙間から出入りして作業をされているそうです。が、こうして見るとみなさんがっしりとした体型。どうやってあの細い隙間から… と改めて職人さんの妙技を感じてしまいます。

工期は来年3月まで。みなさんどうぞご安全に!


現場位置

PHOTO LIBRARY現場レポート by小島健一
見学家小島健一が訪れた、鹿児島県の建設会社「南生建設」の手掛ける現場のレポートです。月に1度くらいの頻度で更新予定。